タロットカードには色々な種類があります。
今回はどんな種類があり、その特徴はどのようなものかまとめてみました。
マルセイユタロット(マルセイユ版)
マルセイユタロットは歴史が最も古く、ヨーロッパで伝統的に使われてきました。
古典タロットから派生したフランスで作られた木版画のものや、そこからアレンジされたものが主に使用されています。
もともとは、ゲーム用に作られたものでした。
マルセイユタロット系の特徴は、小アルカナの56枚が、象徴画ではなくスートのマークが描かれていて、トランプのような数札となっている点です。
あと、大アルカナの8番目が「正義」のカードで、11番目のカードが「力」のカードとなっている点が特徴です。
ライダーウェイトタロット(ウェイト版)
魔術師で学者でもあるアーサー・エドワード・ウェイトが従来のマルセイユ版を元にして様々なタロットカードを研究し、制作したタロットカードです。
マルセイユ版が主にゲーム用として作られたのに対し、ウェイト版は占い用として作られました。
ライダーウェイトタロット系の特徴は、78枚のカード全てが絵札となっている点です。
小アルカナの56枚も、ストーリー性のある象徴画に書き換えられました。
そして、マルセイユ版とは反対で、ウェイト版では8番目のカードが「力」のカードで、11番目のカードが「正義」のカードとなっている点も特徴です。
現在、タロットカード占いにおいて使用されるカードの殆どが、このマルセイユ版タロットと、ウェイト版タロットとなっています。
しかし、タロットカードには他にも様々な種類があります。
次に挙げていきます。
トートタロット
占い師や、魔術結社などの独自のカードのことを指します。
魔術師であるアレイスター・クロウリーが創作したトートタロットがその代表です。
トートタロットの特徴は、まず魔術師が作ったタロットであるという点です。そういった特徴から、カードの持つ不思議なエネルギーを強く感じる方も多いようです。占い、魔術儀式などに使用されているカードです。
そして、トートタロットのカードの絵柄はそれまでの伝統的なものとは大きく異なり、そのアーティスティックな絵柄は見るものに強烈なインパクトを与えます。
エジプシャン系タロット
世界最古の占い術とも言われる、紀元前3000年前から古代エジプトで伝わった占星術を基本として作られたタロットです。
その占星術とは、シリウスを基点とし暦と連動させた星座盤を36の星座で分けた占星術です。
この36星座を単純化したものが、現在の西洋占星術とも言われていて、一般の西洋占星術より詳細な性格や相性、そして物事が起こる具体的な日付を占うのに適したカードであるという所が、このカードの特徴です。
主に占いや魔術儀式などに使用されています。
このエジプシャン系タロットは大きく2種類に分けられます。
「エッティラ・パピュス系」は占い師であるエッティラからの影響を強く受けたカードです。
もう一方は「R・ファルコナー系」で、R・ファルコナーの本に掲載された絵柄に影響を受けたカードです。
これらはどちらも占い専用のタロットカードとなります。
イーチンタロット
イーチンタロットカードは、スイスの精神科医で心理療法家であったカール・グスタフ・ユングが創始した深層心理学理論で心理療法理論であるユング派の影響を強く受け、異種文化を取り込んだ異型のタロットカードです。
ユング派はユング心理学とも言われます。
このカードはセラピーなど、心理学的目的も与えられたタロットカードであるという点が特徴です。
東洋の魔術とも言われた易を取り入れたイーチンタロットは64枚で構成されており、それぞれに物語があります。
ボイジャータロット
ボイジャータロットは宗教や歴史の影響は全く受けず、ルールもありません。これが最大の特徴となります。
そして一般的な感覚の「占い」ともまたニュアンスが違います。
全ての物事には元々良い面と悪い面が存在しているという考えから、カードに正位置や逆位置という意味の違いもありません。
今回は様々なタロットカードの種類と、特徴についてお伝えしました。