今回はタロットカード占いのスプレッドの1つ「生命の樹」のスプレッドについて紹介します。

「セフィロトスプレッド」とも言われます。

ユダヤ教の秘教的側面であるとされる、カバラの数秘術の概念であるセフィロトという構図を元にした展開法で、人の魂を読み解くためのスプレッドとされています。

生命の樹(Tree of Life)

旧約聖書の創世記にエデンの園の中央に植えられた生命の樹が有名でご存知の方も多いと思います。

(もう一本は、アダムとイヴが食べた実として知られる「知恵の樹」です。)

ユダヤ伝承では、「知恵の樹」の実と「生命の樹」の実の両方を食べると、神と等しい存在になるとされています。二人がエデンの園を追放されたのは、この2つの実を食べ、永遠の命を得て神と等しい存在になることを神が恐れたことが理由とされています。

世界中で「生命の樹」は宗教的なシンボルとして樹木を図像化したものが残されています。

中でもカバラでは生命の樹は「セフィロトの樹」と言われ、それはキリスト教にも影響を与え、後にタロットとも関連付けられました。

・カバラとは?

ユダヤ教の神秘主義思想のことです。その世界観を生命の樹(セフィロト)という図式で表しています。

生命の樹には創造主である神エインソフが物質世界を作るまでの過程が描かれており、この教えがエインソフから天使へ、天使からアダムへ渡り、そしてダビデ、ソロモンへと渡りました。

こうして神から人間への伝承がなされていることから、カバラはヘブライ語で「伝承」を意味します。

・数秘術とは?

数字を使う占いの総称を指します。カバラの思想と数秘学の定義を複合させ占いとして活用されたものを「カバラ数秘術」と一般的に言います。

セフィロトの樹

「セフィロト」は「セフィラ」(容器、光、神の特性などの意味を表すヘブライ語)の複数形です。

「セフィロトの樹」は上下逆さまの樹で、天に根を広げ地に枝を伸ばしています。

神と宇宙の法則、世界の創造と人間の霊的進化の過程を図現化したもので10個の球形のセフィラとそのセフィラを繋ぐ22個の小径で構成されています。

人間はマルクト(10枚目のカードの場所)に存在していて、意識を高めながらケテル(1枚目のカードの場所)を目指して旅を続けるという過程を描いています。

展開法

「準備」

占いたいことを心に静かに思いながらカードをしっかりとシャッフルし、カットします。

カードは裏向きのまま1つの山にまとめ、その後3つの山に分けます。

そしてどの順番でも構わないので、自分のイマジネーションに従い順に1つの山にします。

「展開」

山の上から順にカードを取ります。

1.1枚目を机の上側の中央に置きます。

2.1枚目の右ななめ下に2枚目を置きます。

3.1枚目の左ななめ下に3枚目を置きます。

4.2枚目の右ななめ下に4枚目を置きます。

5.3枚目の左ななめ下に5枚目を置きます。

6.4枚目と5枚目の間に6枚目を置きます。

7.4枚目のすぐ下に7枚目を置きます。

8.5枚目のすぐ下に8枚目を置きます。

9.6枚目から少し離して真下に9枚目を置きます。

10.9枚目のすぐ下に10枚目を置きます。

1枚ずつ表にしても良いですし、初めから全てを表にしても良いです。

解釈について

数字は置いた順番を指します。

1.「理想」

性格を表します。また生きていく上での目的や現在の心情も表します。

2.「知恵」

知識や行動理念などを表します。

3.「理解」

問題があった時どの程度の理解を示すか、寛容であるかを表します。

4.「慈愛」

自身に何かあった時、救いを求めるか。また、援助してくれる人がいるのか。を表します。

5.「敵対」

障害となるものは何か。心の中にある障害とは何か。を表しています。

6.「調和」

調和力があるか、統率がとれるかを表しています。

7.「情熱」

愛情を抱いた時にどのように動くか、積極性はどうかを表しています。

8.「栄光」

必要なもの、足りないものはなにかを表しています。

9.「本能」

潜在的にもっている本質とはどういうものかを表しています。

10.「全体」

質問に対する最終的な答え、または全体像を表しています。

適した占い内容は?

問題を解決したり、占う人を取り巻く環境について綿密な答えを導き出したい時や、どういう本質をもっているかを知りたい時に使えるスプレッドです。

自己を深く知りたい時、恋愛、人間関係など、色々な悩みに適したスプレッドですが、捉え方によって様々な表現形態があり、解釈も人によって幅広くなるのが特徴です。

占いの要素より、人の心の動きや、その人の本質、魂を読み解いていくスプレッドとなります。