タロットカード占いのスプレッドには様々な種類があり、知れば知るほどそれぞれが個性的で面白いです。

そして、そのスプレッドの形が意味するものや、生まれた背景を知ると、よりイメージが豊かに広がり、リーディングにも深みが生まれます。

今回はそんな中でも、小説から生まれたスプレッドである「イシュタルの船」についてお伝えします。

小説「イシュタルの船」とは?

アメリカのSFファンタジー作家として知られるA.メリットによる物語。

現代とバビロニアの神話世界を旅する男の恋と冒険について書かれた作品です。

主人公はアメリカの資産家であるジョン・ケントンで、手にした宝石で出来た船の模型が封じ込まれた石盤の船の中に入ってしまいます。

その船は神々が仕立てた不思議な船で、生命を与える愛の神「イシュタル」の第一巫女ザルバニトと、生命を奪う死の神「ネルガル」の第一神官アルサルを罰するための船でした。この二人は宿敵同士の神に仕える身でありながら、愛し合ってしまった二人でした。

しかし、神々の妨害にも屈せず、この2人は愛を貫き船を降りました。そして残されたのは、それぞれの神に仕える巫女と神官たち。

それらの人々の領域は障壁により分けられているが、どちらにも属さないケントンはどちらの領域も行き来できる、船の上では唯一の自由な存在でした。しかし、神々の気まぐれによりケントンは現代へと戻され、また船に戻されと、古代バビロニア時代と現代を行き来しながら大冒険を繰り返します。

そして、現代とイシュタルの船に流れる時間の進み方は必ずしも同調していないため、そういった不都合を甘受しながらの冒険でした。

そんな中でケントンは現代の生活では失ってしまった確固たる目的を持ってひたむきに生きる、辛い戦いの日々ではあるが、同時に彼にとっては輝かしい日々を過ごします。

最下層の立場から身を起こし、王者となっていくケントンや、周りの男たちとの熱い友情、女との激しい愛。それぞれが個性的に描き分けられた魅力的な作品です。

現代の9時間の間に、船の上で自らの本当の人生を生き尽くしてしまった男の、息もつかせぬ冒険譚と、物悲しい余韻を残す物語です。

スプレッド「イシュタルの船」

上記のような物語から生まれたスプレッド「イシュタルの船」は問題解決や進路決定のために過去と未来を読み解くスプレッドです。

使用するタロットカードは12枚です。

「展開方法」

カードに問いかけたい質問を心の中で静かに思い浮かべながら、よくシャッフルし、カットします。

船の形を模した配置です。

1.場の左側に1枚目を置きます。

2.1枚目の右少し下に2枚目を置きます。

3.2枚目の右少し下に3枚目を置きます。

4.3枚目の右斜め下に4枚目を置きます。

5.3枚目の右に一枚空けた場所で、4枚目の右斜め上の5枚目を置きます。

6.4枚目の右に一枚空けた場所で、5枚目の右斜め下に6枚目を置きます。

7.5枚目の右に一枚空けた場所で、6枚目の右斜め上に7枚目を置きます。

8.6枚目の右に一枚空けた場所で、7枚目の右斜め下に8枚目を置きます。

9.7枚目の右に一枚空けた場所で、8枚目の右斜め上に9枚目を置きます。

10.9枚目の右少し上に10枚目を置きます。

11.10枚目の右少し上に11枚目を置きます。

12.最後に6枚目のカード2枚分ほど空けた上に12枚目を置きます。

これで配置は完成しました。

「カードの配置と意味」

1.過去を表しています。

2.近い過去を表しています。

3.過去の影響を示しています。

4.潜在性を示しています。

5.問題を表しています。

6.現状を表しています。

7.願望を表しています。

8.顕在性を示しています。

9.未来への鍵を表しています。

10.近い未来を表しています。

11.未来を表しています。

12.最終予想を示しています。

現代と異世界を旅する、壮大なSFファンタジーの物語から生まれた「イシュタルの船」についてお伝えしました。