前回の記事では1から5の数字の持つ意味についてお伝えしました。
今回は引き続き、6から 10の数字の持つ意味についてお伝えします。
6.平穏、思いやり、奉仕
6は調和とバランス、美と創造を象徴する、思いやりに満ちた愛の数字です。
3の倍数であることから、創造とエネルギーの統合、男と女、精神と肉体、物質と心など相反するものの完全な調和を示しています。
6の数字にはそういった2つのものを融合するという点で、他者に尽くし、慈しみ育むという力があります。
そして美を表す数字でもあるので、この数字の影響下にある人は円熟した美しさで周囲を魅了します。それは外見の美しさと内面の溢れる輝きの調和によるものです。
癒し、回復、調和の力で、物質と精神の世界を繋ぐ役割を持っている数字です。
7.智恵、分析、自己鍛錬
7は一つの周期の終わりを示す完了、完全調和の数字です。
ラッキー7とも言われるように、古代から7の数字は祝福や勝利を暗示しているとされていました。
仏教では6道輪廻から解放された境地、キリスト教においては世界は7日間で創造されました。
カレンダーは7曜日、虹の7色、人間のチャクラの数は7つなど、3の創造原理と、4の物質原理を内包する完成の数字である7は、物質世界からスピリチュアルな領域に交差する数字です。
7の影響は成功というゴールよりも真に求めるものは何かを知り、心の声に従うということを望みます。
そんな中で自分自身を知り、必要なもの不足していることを学ぶ真摯な姿勢も持ち合わせています。そういったことから、7は智恵、知識、自己鍛錬の数字であるということが言えます。
8.管理能力、指導力、責任
8は物質と精神の二面性の統合、均衡や栄光を意味する数字です。物事の基礎を表す4の数字の倍数であるということから、意志力、組織力、権力など、物質世界でのバランスも示しています。
そういう8の4よりも大きなスケールで維持していくということは、自分だけの力では及ばないので、組織力をつけなければなりません。そのためには高い管理能力や判断力、忍耐力が必要となってきます。
8の数字は横に倒すと「無限大(インフィニティ)」のシンボルにもなることから、永続を連想させます、繁栄が続くことを約束する大きなパワーを秘めていますが、その分分裂の可能性も内包している扱いの難しい数字です。
日本の数字の「八」は末広がりといって、やはり自分自身の栄華だけではなく、後の代まで続く繁栄を表す数字です。
9.豊穣、奉仕、指導者
9はこの世とあの世を含めた宇宙全体の完結を表す数字です。1から9までの最後の単数である9は、すべての数字を含んだ、完成、調和の数です。
物質的な豊かさと精神的な豊かさの双方それぞれの大切さを知り、調和のとれた数字です。
精神的にも物質的にも十分に満たされているので、それを他者に分け与えることもできます。
そのため、9はヒーラーとして他者を癒したり、リーダーとして他者を導く資質を兼ね備えています。
神秘能力や隠された真理、宇宙意識などを暗示しているとも言われます。
10.始まりと終わり、新たな機会
数秘術においては10は1と0という風に考えられます。
そのため物質の終わりであり、始まりであると考えられます。
物事には順序があり、終わるまでの行程があります。10は、それまでの行程を振り返り、そして新たな始まりのための糧とします。
それらが望み通りの結果であっても、そうでなくても、それらの結果のすべてを受け止め、そこから学び、それらを次に生かすということをします。そして新しい扉というものは準備されています。
万物の根源は数である
ピタゴラスの定理で有名な古代ギリシャの数学者であり哲学者であるピタゴラスは「万物の根源は数である」と説きました。
あらゆる事象は1桁の数字によってシンボル化され、還元されるという事です。こうして数字は数学的意味を超え、宇宙で生成する万物の中心に位置するものとなったとタロットバイブルにも書かれています。
数字の意味を知る事で、カードの示すメッセージをより深く読み解くことが可能になると思います。