タロットカード占いで使用するタロットカードといえば、「マルセイユ版」タロットと「ウェイト版」タロットが有名です。

多くの方が占いを始めるにあたってデッキを選ぶとき、マルセイユ版は絵柄がシンプルで、見ただけでは何を表しているかが分かりにくいということで、絵柄が分かりやすく受け入れられやすいとウェイト版のタロットが多く普及しているのが現状です。

今回は少し敬遠されがちですが、歴史が古く伝統的なマルセイユ版タロットについて紹介します。

マルセイユ版タロットの歴史

15世紀末頃にイタリアで生まれた「マルセイユ・パターン」が最も古いものとされています。

ただ、この当時のものは現在のマルセイユタロットとは大きな特徴が類似している程度で、同じものとは言えないため、マルセイユタロットの起源とされています。

その後、17世紀の後半になり、ジャン・ノブレという人物がタロットパックを作りました。

これが現在のマルセイユタロットとほぼ同じデザインで、最も古いマルセイユタロットと呼べるものであるとされています。

そして18世紀に入り、マルセイユのカードメーカーであるニコラス・コンバーが作っていたタロットが流通していましたが、この頃のタロットパックはマルセイユタロットとはまだ呼ばれていませんでした。

20世紀に入って、フランスのカードメーカーであるグリモーによって現代的なデザインの見やすいタロットパックが出版されました。この商品名が「マルセイユのタロット」と名付けられたので、それ以来「マルセイユタロット」と呼ばれるようになりました。

元は、主にゲーム用として作られたものでした。

それが、フランス人のクール・ド・ジェプランという学者の発表した「タロットのルーツはエジプトである」という説に影響を受け、18世紀フランスの占い師エッティラがタロットカードを使った占い術をまとめました。

これによりエッティラは現代に繋がる神秘主義系タロットの開祖となりました。

19世紀には、タロットカードはカバラというユダヤ教の様々な理論を伴う神秘主義思想と結びつけられ神秘性を増していきます。

最初にカバラとタロットを関連づけたフランスの魔術師でオカルティストのエリファス・レヴィ以降、様々な神秘主義者達がタロットにカバラの教義を盛り込むようになりました。

その考えを整理し確立したのが「黄金の夜明け団」と呼ばれる、19世紀にイギリスで創設された近代西洋儀式魔術の秘密結社でした。

ちなみにウェイト版タロットは、この「黄金の夜明け団」の解釈に基づき産まれたカードです。

マルセイユ版タロットと、ウェイト版タロットの違い

・絵柄の違い。

マルセイユ版は大アルカナに人物の絵が描かれていますが、小アルカナには各スーとのシンボルしか描かれていません。

それに対し、ウェイト版では全てのカードに絵が描かれています。

・「正義」のカードと「力」のカードの位置が異なる。

マルセイユ版では「正義」のカードは8番、「力」のカードは11番。

ウェイト版では逆で「正義」のカードは11番、「力」のカードは8番となっている。

・マルセイユ版では「愚者」のカードに番号は振られていない。

ウェイト版では「愚者」は0番になっています。

いかがでしたか?

とても歴史の古いマルセイユ版タロットについて紹介しました。

それぞれのデッキの良さや相性もありますが、よかったら一度手にとってみてください。