タロットカードと言えば、まず挙げられるのが「マルセイユ版タロット」と「ウェイト版タロット」の2つです。

今回はそのウェイト版タロットカードについてお伝えします。

タロットカードの歴史

どのようにして、ウェイト版タロットカードが生まれたのかを説明するために、簡単にタロットカードの歴史について記します。

タロットカードの起源は正確にはわかっていません。ただ、15世紀のイタリアにおいてタロットカードはすでに存在していました。しかし、この当時のタロットカードは今とは違い、トランプのようなゲーム用に作られたものでした。

17世紀のフランスでマルセイユ版タロットカードが誕生しました。

18世紀後半に、2人のフリーメーソン兼オカルト学者がタロットカードの意味を神秘的な観点から整理しまとめ、それをいくつかの論文にまとめました。

それをきっかけに、タロットカードは神秘的でオカルト的な存在となりました。

そして19世紀色々な魔術結社のようなものが結成されました。その中でも最も有名なのが、イギリスで結成された「黄金の夜明け団」という魔術結社です。

ライダーウェイト版タロットカード

ウェイト版タロットは、その「黄金の夜明け団」のリーダーで、メンバーでもあったアーサー・エドワード・ウェイトと、同じくメンバーであるパメラ・コールマン・スミスの2人が作り上げました。

占いや秘教、西洋の神秘主義、黒魔術、錬金術やカバラなどの神秘的な著書を数多く出版し活躍していたウェイトは、これまでの神秘主義的な英知と自身の考察を具現化するために、画家であり、舞台美術家としても活躍するパメラに絵を描くことを頼み、ウェイト版タロットカードは完成しました。

ライダーウェイト版タロットカードの誕生

「ウェイト版タロットカードの起源」

ウェイト版タロットを作成するにあたって、画家であるパメラがデザインの元としたタロットカードがあります。

1491年に北イタリアで作られた「ソラ・ブスカ・タロットデッキ」です。

「マルセイユ版との違い」

ウェイトは新しいデッキを作るにあたり、「黄金の夜明け団」のカバラ的な思想や占星術の解釈などを取り入れ、タロットカードの構成の見直しをしました。

そこで、大アルカナで一般的だった「力」と「正義」の順番は入れ替わりました。

他にも、キリスト教的な「法王」と「女性法王」のカードは、秘儀を執り行う最高司祭を意味する「教皇」と「女教皇」へ変えられました。

それまでのマルセイユ版のタロットカードに比べ、カードの持つ意味を、より神秘主義的な解釈へ変化させていきました。

そして、従来のマルセイユ版では小アルカナは簡易な数札としてあったものを、パメラはウェイトの指示した意味を元に小アルカナにも丁寧な図柄を描くようにしました。

この小アルカナに図柄があることは、ウェイト版タロットの大きな特徴の1つです。

世界中に広がったライダーウェイトタロットカード

2人によって作り出されたタロットカードは「ライダー・ウェイト・タロットデッキ」として、1909年にロンドンの出版社ライダー社によって出版されました。

そして、その後はパメラの描いた図柄を元にウェイト版とされるタロットカードが次々と生み出されていきます。

現在のタロットカード研究者たちは、パメラのタロットカードへの功績を讃え「ウェイト・スミス・タロット」と呼んだりしています。

デッキの歴史を知ることの大切さ

いかがでしたか?

ウェイト版タロットカードはこのようにして生まれ、今や世界中でタロットカードと言えばウェイト版。と多くのタロットカード愛好家に使われています。

占いに使う上で、そのデッキの歴史を知るということも大切なことなので、参考になれば嬉しいです。