恋愛のタロット占いで「女教皇」が出たとき

「女教皇」はタロットカードの中でも、あまり恋愛向きのカードではありません。
それにも関わらず、このカードが恋愛について占っているときに出ることがあります。
それがどのようなことを意味するのか、カードの象意から見ていきましょう。

「女教皇」のカードが意味すること

「女教皇」のカードは、内面世界、精神性、静観、神秘性、知性、処女性、バランスなどを表しています。
背景のカーテンに描かれているのは多産と女性性の象徴であるザクロであり、その向こうにある海は穏やかな感情と知性の象徴です。
また左右の白と黒の柱は、それぞれが神の愛と試練を表しています。
また、彼女は律法の書であるTORAを手に持ち、聖職者の証としての十字架を身につけています。

「女教皇」のカード番号は2。2はバランスを示す数字です。ですからこのカードには、知性と感情、愛と試練、性愛と慈愛、処女性と多産、満月と三日月、陰と陽といった対極的なモチーフが多く取り入れられています。

「戦車」のカードもバランスを表しますが、戦車が現実世界におけるバランス感覚を表すことに対して、女教皇はむしろ精神的なバランスがテーマになっているカードです。
それは、彼女が身にまとう冠の満月と足下の三日月から分かります。彼女は月を象徴する存在であり、月とは精神の象徴だからです。

「女教皇」の恋愛における意味

そんな「女教皇」のカードが恋愛を占っていて出た場合、たいてい、その恋愛は心から楽しめるものではありません。
どこか冷めていたり、もしくはそうあろうとしている。少しお互いの関係性について内省しようという意思が働いている。これはそういった状況の時に出やすいカードだからです。
ソードの女王ほどの鋭い冷たさはありませんが、静かに、冷静に、内なる自分と向き合っている女性。
このカードにはそのようなイメージが付いて回ります。

ですからこのカードが恋愛を占っていて出た場合は、次のような意味になります。

<相手の気持ちで出た場合>
正位置で出た場合は、あなたとの関係を冷静に見つめています。もしくは、あなたに対してクールな印象を持っているかもしれません。マイナス感情はありませんが、聡明で神秘的なイメージを抱いています。穏やかな今の関係を、崩したくないと思っているかもしれません。
逆位置で出た場合は、気持ちのバランスが崩れ、排他的になっている可能性があります。
気持ちが内にこもってしまっていて、悲観的に、もしくは無気力になっているのかもしれません。
または、あなたのことを神経質だと思っている可能性もあります。

<対策で出た場合>
正位置で出た場合は、お互いの関係について冷静になってよく考えてみるべきことを示唆しています。このカードが対策として出る場合、あなたは自分の考えに囚われ、疑心暗鬼的になっている可能性があります。そういったフィルターを外してみて、反省し内省する必要があるとカードは告げています。
逆位置で出た場合は、正位置よりも更に自分の考えに囚われている傾向が強いでしょう。それが正しく先に進むことを阻害しています。悲観主義、もしくは無気力になっているのではないでしょうか。内なる声と理性的に向き合い、リラックスして本来の自分を取り戻すことが大切です。

タロット占いで「力」が出たとき

タロット占いの大アルカナの中でも、「力」は解釈しにくいカードです。
大恋愛を表すカードだと書いているサイトもありますが、単純に大恋愛としてしまうのは早計です。
それでは「力」はどういった意味で取れば良いのでしょうか…?
特に恋愛を占っているときに出た場合の解釈について見ていきましょう。

「力」のカード解釈

カードの意味を読み解くには、カードに描かれている絵柄を見ることが大切です。
「力」のカードにはドレスをまとった女性と、その女性になついているらしいライオンが描かれています。
女性の衣服には花冠がついていて、背景の色も黄色ですので、平和な絵柄であると言えます。

このカードに描かれているライオンは、本能や欲望、男性性の象徴です。それを女性がコントロールしている絵柄です。女性の衣服の白は純粋さを、女性の頭の上の∞のマークは無限を、花冠は自然を表します。尽きることのない自然で純粋な優しい想いの力で、本能的な部分をうまく手なづけることを意味しています。

力のコントロールというと戦車のカードに似ていますが、戦車のカードが武装した外的な力や権力であることに対し、力のカードは内面的な強さと自信、困難に打ち勝つ力を表します。そしてそれは一朝一夕に出来上がったものではなく、これまでの長い努力の結果培われたものでもあるのです。

力のカードの正位置の意味は、「力量、強い意志、勇気、寛大さ、持久戦」などです。
逆位置の意味は、「弱さ、自身のなさ、無気力、優柔不断、欲望に負ける」などです。内面の強さを持続できずに、成果の遠さに挫折してしまったり弱気になってしまったりすることを示します。

「力」のカードの恋愛における意味

それではこのカードが恋愛に絡んで出た場合はどのような意味になるでしょうか。正位置と玉位置に分けて見てみましょう。

<正位置>
相手の気持ちや自分の気持ちで出た場合は、この恋愛に対する前向きな気持ち、持久戦で取り組んでいこうという意識が現れています。または相手との関係や相手の寛大さに心地よさを感じているのでしょう。すぐに両想いになれるとは限りませんが、先行きは明るいカードです。
未来や結果で出た場合は、欲望や気持ちをうまくコントロールして穏やかな関係を築くことができるでしょう。

<逆位置>
相手の気持ちや自分の気持ちで出た場合は、両想いになれる見込みがなく、弱気になっている状態や、自分自身に自信が持てずに引っ込み思案になっている状態を示します。
未来や結果で出た場合は、そのような自信のなさから、衝動的になったり関係を投げ出してしまったりするかもしれません。ワンドの10の逆位置や吊るされた男の逆位置なども投げ出してしてしまうカードですが、ワンドの10が現実的、量的なハードワークによりキャパシティオーバーになることや、吊るされた男が献身しすぎて辛くなることに対し、力のカードは自己の内的な不安や自信のなさに勝てずに投げ出してしまうという意味になります。

いずれにせよ力のカードは、持久戦が大切であること、∞のマークが示すように尽きることのない努力が実を結ぶことを示すカードです。