タロット占いで恋愛を占う時によく出るカードについて

タロット占いは、恋愛を占うのに優れた力を持ったツールです。
なぜなら、タロットカードは人の深層心理を写し出す鏡の作用をするものだからです。

タロット占いのカードは、78枚からなりますが、そのうち22枚が大アルカナ、56枚が小アルカナになります。
小アルカナは、知性や理性を表すソードのカード、感情や愛情を表すカップのカード、情熱や闘争心を表すワンドのカード、金銭や物質を表すペンタクル(コイン)のカードの4つに12枚ずつ分けられます。
これらのカードによって、占う対象にどのような感情や状況が働いているのかを見るのです。

今回は特に、恋愛について占っているときに「解釈に困る」カードについて見ていきたいと思います。

ソード7正位置

ソードの7のカードには、剣を盗み出そうとしている人物が描かれています。
逃亡を示すカードとして書いているサイトもありますが、逃げるのはソード6の解釈ですのでこのカードを逃避として解釈するのは違います。
背景は明るい黄色のため、逃げ出すような絶望的な状況ではありません。しかし、褒められた行動はしていない…そんな状況を表すカードです。

恋愛での意味としては、「二面性、偽り、陰謀、周囲を出し抜き自分だけが得をする、ずる賢い、機転が利く、不誠実、信用できない相手」など。
あの人もこの人も…と、あちこち目移りしている時などにも出やすいカードです。
逆に言えば、一人で賢く立ち回るカードでもありますから、恋愛に関して何か策略がある場合には、その計画がうまくいく暗示でもあります。
略奪愛などには良いカードですが、相手の気持ちで出た時にはあまり嬉しくないカードですね。

ソード7逆位置

逆位置になりますと、策略や陰謀の失敗を意味します。誰かを出し抜こう、陥れようとしているのであればそれはうまくいきません。
逆に言えば「正直者が得をする」意味になりますから、正直に真摯に問題に取り組んできた人にとっては、「対応策が与えられる、前向きになれる、有効なアドバイスがもらえる、問題が解決する」などの意味になります。
一人ではうまくいかない、計画の甘さを示すカードでもありますから、このカードが出た場合は助言者や相談相手の存在が重要になります。

ソード騎士(逆位置)

ソードの騎士も恋愛を占っている時に出やすいカードです。正位置でも逆位置でも出やすいカードですが、経験的に言えば正位置でもあまりいい結果にはなりません。

タロットで恋愛を占っている時は不安な状況であることが多く、そのようなときに出たソードの騎士は、正位置であっても逆位置と同じような意味を含んでいるように思われます。(実際、占い師の先生によっては、カードの正逆はあくまで参考程度に見る方もいらっしゃいます。)

ソードの騎士の逆位置の意味は、「不安や恐怖にかられる、破局する、消極的になる、空回りする、自信喪失する、相手への猜疑心や不信感、考えすぎる」などです。
想いが空回りしたり、不安定な状況により考えすぎてしまい、自分に対しての自信を失ったり破滅的な状況を引き起こしてしまうことを示します。

「塔」のカードなども破滅を示しますが、塔が外部からもたらされる壊滅的な状況や運命的に逆らえない破滅を示すのに対し、ソードの騎士の逆位置は自らが引き起こす破滅、自分の意志の力でコントロール可能なものを表します。