タロットカード「運命の輪」

タロット占いで使う大アルカナは22枚あり、0番目の愚者から始まった冒険もどんどん進んでいきました。この記事では大アルカナの10番目「運命の輪(WHEELofFORTUNE)」の詳しい意味や解釈をご紹介いたします。

カードの絵を見てわかることは

中央の円盤の上に剣を持ったスフィンクスと、四つの方角に黄金の動物がいますね。円盤には「TORA」と「YHVH」の文字がかかれており、四つの動物は獅子(右下)牡牛(左下)ヒト(左上)鷲(右上)となっています。TORAの文字は時計回りで読むと「TARO(T)」となり、6時の方角から読むと「ROTA(輪)」という意味になり、反時計回りで読む「TORA」は、大アルカナの3番目、女司祭長が手にしていた書物を見ていただければわかると思いますが、これと一致します。四隅の動物たちはそれぞれ属性を意味しており、四大元素とも言われています。これらは今は黄金に輝いて神々しく見えるかもしれませんが、これはまだ勉強中の段階なのです。今自分自身の事を学び、世界の中でどんなことで役立てばいいのかを理解しようとしています。このカードと似た構図で、動物たちが自身の色を持った姿が見れる大アルカナのカード「世界」も一度見ていただきたいです。スフィンクスが剣を持っている理由は、いざ頂点に立った時に下へ降りてしまわないように下降の流れを断ち切るためといわれています。

カードの意味と解釈の例

「運命の輪」が出た場合には、何かしらの展開によって、状況が良い方向へ向かっていることを表しています。それこそ人生が一転するような大きな出来事や思いがけない幸運で状況が改善されたり、運命的な出会いが訪れるいずれも良い傾向があります。解釈の例を一つご紹介いたします。今がまさに変化のとき。自分の思っていることを越えて物事はどんどん進んでいってしまい予想外のことも起きてしまうかもしれません。しかし悪い展開ではないはずです。運命に振り回されることの無いように、自分の中で冷静に準備を進めていくのが良いでしょう。という解釈も一つです。
逆位置でこのカードが出た場合は、逆に悪い方向へ向かっていることを表しています。何らかのトラブルで被害に遭うことや、ストレスが溜まってしまったり、なかなか関係を進展させることができなかったり、避けられない悪い事態が発生したりするかもしれません。対策法としては、この悪い流れから抜け出し目的地を定め直して、それに向かって間違えず進むことです。こちらも一つ解釈をご紹介いたします。今は少し我慢しましょう。運命が味方をしてくれないようです。もう少し耐えればそれもまた変化し、チャンスがやってきますので、とりあえず今はできることをやって楽しみましょう。という解釈もできます。

 

タロットカード「月」

どの占いでも宇宙からの光、星や太陽・月のカードは重要なメッセージがあると言われています。この記事ではタロットカードの大アルカナ「月(THE MOON)」の意味や解釈法をご紹介いたします。

カードの絵を見てわかること

まず月が目立ちますが、これは太陽にも見えますね。太陽のカードは他にもあるのに、これにはどういう意味が含まれているのでしょう。そしてこのカードの中での質問の対象者は湖から這い上がろうとしているザリガニなのです。ザリガニは非常に臆病な動物のため、そのまま湖にいる方が快適だったはずなのに、なぜかどこかへ行こうとしています。対し、犬と狼は鬼火のようなものを見て吠えています。ここから恐怖を感じているのがわかりますが、それでもザリガニは向こう側へ行こうとしているのはどうしてでしょうか。これは、ザリガニが光を見て鬼火だと思わず、大アルカナの一枚「塔」に降り注いだ神の光だと思ったからです。ザリガニはこのまま甘い環境にずっといるのではなく、もっといろいろな場所へ行かなくてはならないと思い勇気を出して外に這い上がりました。ちなみに狼や犬はヨーロッパや古代エジプトでは死を司るとまで言われた動物です。その二匹が恐れおののいているうちに向こう側の門を目指そうとしているのですね。そしてこの月は太陽にも見え、三日月のようにも見えます。これは目指す向こう側の土地は希望や明るいエネルギーで満ち溢れた場所だと示しているのです。

カードの意味や解釈法

実はこのカード本来の意味は「曖昧」です。はっきりしない状況や不安定な心境を表したカードで、今まさにこのままいくと悪い方向に進んでしまうという意味もありますのでこのカードが結果に出たら、物事や行動をもう一度考え直した方が良いでしょう。
正位置の場合は、上記の通り今の状況が不安定な場合や自分の気持ちが揺らいでおりそれが原因で悩みや問題も発生してしまうことも。恋愛に対し悲観的になってしまったり、考えすぎて疑心暗鬼になってしまったり、他人の動向を見て幻滅してしまったりとあまり良い傾向ではありません。対処法としては、物事の本質を見抜いたり、一度落ち着きましょう。はっきり決めてしまうのではなく、踏みとどまる決心も大切です。一つ解釈の例をご紹介いたします。今は問題に惑わされているかもしれませんが、分からないことをいつまでも考えてもずっと引きずられるだけですので、現実を忘れず真実を見失わない強さを身に付けましょう。という解釈もあります。
逆位置で出た場合は、不安定だった状況を乗り越えてまた新たな可能性が見えてきていることを表しています。気持ちがまとまって積極的になれたり、成功にたどり着くことが出来たり、今まで抱えていた問題が解決し不安が無くなったりという意味があります。こちらも解釈例を一つご紹介いたします。問題が起こったのは過去のことですので、曖昧な原因を放っておくのではなく今はっきりと探しましょう。そうしないと不安はいつまで経っても貴方に付きまといます。という解釈も一つです。