十のカップが輪を作り、その中に手を取り合う男女が立っていて、二人の間には子どもの姿も描かれています。このカードの正位置は、家庭の幸福、安定、平和、安らぎなどを表します。一方の逆位置は、孤独、身近な人との不和などを暗示します。

正位置

愛に満ち溢れた幸せな家庭を意味します。または、安定した人間関係、やすらぎ、ゆとりなどを表すこともあります。

・恋愛において

特定の相手がいない人は、そろそろ結婚がしたい、と感じ、家庭的なタイプ、安らぎを感じさせるような相手を探し始めます。

お見合いパーティに参加したり、婚活サイトに登録するなど積極的な行動をとるのが吉です。交際相手のいる人は、結婚を真剣に考える時期を迎えています。良縁にめぐり合える、機運なので、付き合っている相手に結婚の意志がない時は、早めに別れた方が幸福になれます。

・仕事において

人事異動あるいは転職などにより、職場の人間関係に恵まれるようになり、それが仕事の成果アップにつながる暗示です。就職活動中の人は、安定した居心地のいい会社に入ることができそうです。非正規雇用だった人は、勤め先で正規雇用になるか、または正社員として採用してくれる会社を見つけられます。フリーランスの人は、取引先から正社員になることを提案されるかもしれません。

・金運

収入が安定します。マイホームの購入を考えている人は、いい物件にめぐり合えます。また、親からの資金援助がありそうです。生命保険の見直しを、早めにしましょう。

逆位置

心のやすまらない家庭、偽りのマイホームなどを表します。家族内や職場での争いなど、身近な人間関係のトラブル、孤独を意味することもあります。

・恋愛において

恋人との間がぎくしゃくしていて、修正が難しい状態です。恋人と別れたばかりの人は、しばらくいい出会いがありません。孤独から逃れるために、好きでもない人と付き合うと、トラブルに巻き込まれる暗示です。孤独を楽しむくらいの気持ちで、自分を見つめ直す時間を持ちましょう。今、結婚話を進めている人は破談になる可能性があります。既婚者は、結婚前は気づかなかった、配偶者との考え方や価値観の違いに気付き、気持ちが離婚に傾いています。一人で悩まずに、早めに誰かに相談しましょう。専門家よりも身近な人のアドバイスが役立つ暗示です。

・仕事において

職場の雰囲気が殺伐として、会社に行くのも嫌という気持ちになっています。また、会社での派閥争いに巻き込まれ、その結果、孤立する暗示です。関係の安定していた取引先との契約を失う可能性があります。

・金運

親しい友人と金銭の貸し借りでもめる可能性があるので、注意してください。遺産相続のトラブルが起こるかもしれません。マイホームの購入を考えている人は、不良物件を掴まされる危険がありますので、気をつけてください。

まとめ

大多数の人間が、生まれてすぐに所属する最小単位のコミュニティが、家族です。それは、人間関係の基礎を身に付ける場であり、アイデンティティの形成、生き方にも大きな影響を与えるものです。幸せな家庭に育った人は、他人とも良好な人間関係を作りやすいと言われます。成人してから新しい家族を作ることになっても、家庭が幸福であれば、仕事にもいい影響を与えるなど、いい人生を送るベースになります。

ただ、人生には誰しも人間関係の悩みを抱える時期があり、その時は、一人になって、自分を見つめ直すことも大切です。