タロットカードの小アルカナには4つのスートがあり、その一つに剣を象った「ソード」というものがあります。こちらは全体的に障害や問題を表したものが多く、比べてあまり良い意味のカードはありません。この記事ではそのなかの「ソード4」について詳しい意味や解釈法をご紹介いたします。

まずは絵をじっくり見よう

ソードの4自体の意味は退却や墓、棺などが挙げられます。しかし絵の中で寝ている人は決してお亡くなりになっているわけではなく、ただ休憩しているだけなのです。剣が置いてあることから「備え」という捉え方もできますね。ソードは戦いを意味したモチーフであり、このカードはこれからの戦いのために現在休息をとっていると言われています。この休憩は、今の状態で止まっていたり、落ち着いた状況になっていることを表しています。

解釈例や意味は

これには対象者が自分を癒す時間が必要だと教えてくれています。もし過去に体調を崩していた場合は完全に回復するまで落ち着いたり、仕事が忙しくても睡眠だけはしっかりとるなどの対策をするべきでしょう。
正位置でこのカードが出た場合は、しばらく今抱えている問題から頭を切り離し、とりあえず休むことが大切です。精神的に落ち着いて来たら考えましょう。それによってリラックスできたり、過去に何かあった嫌な出来事なども思いださずに取り組めるでしょう。解釈の一つとしてあるケースをご紹介いたします。今のうちに休憩を取ることでこれからの戦いに備えることができます。そして精神統一しながらこの休息を有効に使いましょう。その中で自分の本当の声を聴くことも大切です。これからの大きな戦いの前に万全の体制を整えましょう。というのが一つの解釈例です。
小アルカナにももちろん逆位置は存在します。しかし大アルカナでは正位置と逆位置の関係は反対のようなものでしたが、小アルカナは少し異なり、逆位置になると意味が少しだけ変わるという場合が多いです。ソード4の逆位置が出た場合の意味は、休憩が取れていない状態が続いているのか、もしくは落ち着いた後の話です。準備や体力が回復し、新たな気持ちで動けるようになることを意味しますが、もし前者だとしたら休憩が取れていないのに動き出してしまうかもしれません。しかしこれは休憩できるチャンスはあったけれどそれを逃してしまっているという意味もあります。インスピレーションを大切にしてしっかり見極めましょう。こちらも一つ逆位置の解釈例をご紹介いたします。休憩は終わりにして、再び戦いに臨みましょう。体力や精神が回復したのならば、悩んでいた問題をもう一度じっくり見直して冷静に対処することができるはず。など、あくまで一例ですがこのような解釈もできます。

さいごに

ソードの4について詳しくご紹介いたしました。意味をとらえやすい言葉でもあり、どんな解釈でもとりあえず「休息・癒し」というキーワードを大事にしていきましょう。他人のために自分を犠牲にしているけれどそれに気づかず、身体は悲鳴を上げているという状況も考えられます。様々なケースが想像できますが、対象者に答えを出すのはタロットで、それを伝えるのが自分です。しっかりヒントとして教えてさしあげましょう。