高貴な存在の女教皇

女教皇は高位にありながら、謙虚さと向学心を持つ美しい女性とされます。女司祭長と呼ばれることもあり、手にしたTORAという律法書で考えや行動を照合するされます。この女教皇は高貴で純潔な女性像となりますが、やがて男女の性愛を知ることも示しています。直感や平常心、落ち着いた精神状態や、聡明さを表します。精神性の強さがあり、物事が混沌としている状態から解決に向かうことも表します。

正位置の女教皇

変化や不安を乗り越える知性や、冷静さを表します。予期せぬところからの誘いや、チャンスが訪れるはずです。何か気付いていない要因があったり、隠された事実があることをを示唆します。物事を冷静に見つめたり、見守る優しさを表します。理知的な人との関わりや精神性を重視することを示します。学びに深いかかわりがあり、その性向に影響が大きいとされます。真面目だけでは、乗り切れない問題があることを示唆します。

・恋愛について

何があっても冷静に見つめることができるので、恋愛で失敗する可能性が格段に減るとされます。自分や相手の気持ちを信じて待てば、幸運がもたらされることを示します。精神的なつながりを尊重する関係が築けるはずです。恋愛に対する考え方を柔軟にしたり、柔軟な状態にあることが考えられます。今まで知らなかった相手の隠れた一面を知ることを示唆します。

・仕事について

知力に関わる専門分野で、成功する可能性が高まることを示唆します。独立して一人で携わる仕事に向いていることも考えられます。直感を重視する仕事で力が発揮でき、良い結果がもたらされるとされます。迷いが生じた際は、感じたままに行動すると、吉がもたらされることを示します。

・金運について

お金を増やす、やり方を冷静に選ぶことができ、お金の巡りが良くなることを示唆します。投資などの向学心に目覚め、金運を高めるきっかけがつかめるとされます。金銭面でのチャンスが訪れ、停滞していた金運に良い変化が訪れることを示します。

逆位置の女教皇

未来に対しての不安がつのり、客観的な判断ができないことを示します。感情と知性のバランスが崩れている状態を表します。賢明さが乏しくなり、知性に頼り過ぎると思わぬ失敗を招くことを示唆します。気持ちを明確にすることができず優柔不断になることも考えられます。将来が見通せず、後ろ向きな発想に陥りやすいとされます。自意識が過剰になりやすく、自己中心的な考え方をするようになること示します。

・恋愛について

潔癖すぎる態度や、ヒステリーが災いしやすくなることを示します。恋愛感情の起伏が激しくなり、愛情を見失うことが考えられます。恋愛の理想が高くなり過ぎ、独身を貫くことを示唆します。精神的なストレスが溜まっていたり、心が開けない状態にあるはずです。相手のことに無神経になりやすく、わがままな振る舞いをしたり、されることを表します。

・仕事について

計画していたことが、計画通りに行かないことを示します。先行きが見通しが立たず、厳しすぎる状態にあるとされます。仕事での向学心がわかず、資格などを取得することに関心がなくなることが考えられます。余計な心配や、取り越し苦労が多くなることを示唆します。

・金運について

順調だった投資などで急に陰りがさし始め、損失につながることを示します。貯蓄の計画が破綻を来たす可能性が高まります。お金に関わる決断に迷いが生じ、優柔不断になることが考えられます。あてにしていたお金が、急に入らないことを示唆します。

まとめ・人の内面に影響力を持つ

感情や知性に関わることや、予定しているものに変化がもたらされるカードであることがわかります。女教皇には、高潔さがあるので、潔癖さや純潔の要素も含まれることになります。正位置では、感情的な安定性があり、的確な判断ができるので、いろいろな成功がつかめる可能性が高まるはずです。逆位置では、感情が不安定になることから、様々な災いを招いてしまうことにつながります。このカードが出た場合、内面を見つめてみたり、注意を払うことが必要と言えます。結果に応じて、前向きに行動すれば、幸せにつながるはずです。